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「愛すべきイマイチくん」加地、ドイツにて化ける

昨未明は自宅療養生活のメリットを最大限に発揮して過ごしました。つまり、早朝3:45キックオフのコンフェデ杯ブラジル戦を生放送で見ていた。素晴らしい試合だったものの、さすがに直後には日記を書く気も起こらずに、しばらくして寝てしまったので、いま書くことに。
とりあえずは毎試合恒例の採点から。

<GK>
川口能活:6.5(ビッグゲームでよく目にする「神がかり」のときの川口でこそなかったが、最後尾で存在感を発揮。)

<DF>
田中誠:6.5(前半の立ち上がりはやや頼りなかったが、その後はブラジルの攻撃陣に対して見苦しいところを見せなかった)
宮本恒靖:6(田中と同様の評価だが、比べるとやや遜色)
三都主アレサンドロ:5.5(闘争心は評価したいが、中盤深い位置での無駄なドリブルなど、やはり頭の使い方がいまひとつ)
加地亮:7(序盤に誤審によるオフサイドで取り消された幻のゴールは素晴らしい落ち着き。ほかの局面でもしばしばブラジル人選手を呑んでかかり、しかもそれが油断につながっていなかった。どうやら、完璧に化けた。年俸でいうと1500万円の選手が8000万円になった感じ)

<MF>
中田英寿:6.5(中盤の背骨。嫌も応もなく、やはり別格)
小笠原満男:5(いいプレーもあったが、全体として精彩を欠いていた。ドイツでの3連戦はやや竜頭蛇尾に終わった)
⇔中田浩二:5(遠藤を出した方がよかったか。足元の勝負でなかなか勝てず、スピード不足も目立った)
中村俊輔:6.5(本人はずいぶん満足しているようだけど、冒険的であるがゆえにミスも多く、未だに中盤の柱になりきれていない印象。相変わらず、身体を張るべきところで張れないシーンもあり、それがブラジルの先制点にも直結している。結局、評価できるのは2発の大仕事をはじめとする「一撃」だけ。中盤の選手は、それだけでは諸刃の剣というのに近い。そろそろ一発屋を卒業してほしいが、やはりあの身体では無理なのだろうか)
福西崇史:5.5(貢献はもちろん絶大だったはずだが、一発で取りに行って鮮やかに抜かれる、というシーンがあまりにも多過ぎた)

<FW>
玉田圭司:5(ブラジル優勢の時間帯が長かったのは不運だったが、前半のみの出場であまり貢献できず)
⇔大黒将志:7.5(創意に満ちたプレーでチーム全体を活性化し、同点弾も決めた。中村の惜しいスライディングシュートをアシストしかけたのも彼)
柳沢敦:6(ここしばらくの攻撃的な姿勢を維持し、戦略的なFWとして機能。バーを直撃したヘディングシュートも惜しかった)
⇔鈴木隆行:4.5(出場時間も短く、採点なしでもよさそうだが、強いて点をつけるならこうならざるを得ない。彼の投入は明らかな采配ミスだと思う。ブラジルのような純・テクニカル、かつ攻撃的なチーム相手では彼は生きない。敢えて使うならパワープレーだろうが、日本チーム自体にそういう共通理解があるわけでもなく、センタリングのボールを競るようなシーンもあったかなかったか。ひたすらフィールド上をさまよい続けた)

※※※※※


ジーコ自伝―「神様」と呼ばれてジーコの評価については、かなりよかったといわざるをえない(基本的に監督ジーコに対してはアンチの立場)。中田浩二と鈴木の投入はいずれも采配ミスだったと思うけど、それ以前にゲームプランが見事に当たっているわけだから。
リスキーにも見える4バックの採用が奏功し、頑なに使い続けてきた加地がどうやら本当に化け、ボランチ・中田英俊もまずまず機能し、といったこの試合のベースの部分はジーコのプランがことごとく具現化したもの。総合評価をいうなら、まず7.0といったところか。

ただし、今後も彼が4バックにこだわってチームを作っていくであろうという見通しに基づいて考えると、多少の不安もある。たとえばジーコ日本は、おそらく「南米のチームに強く、ヨーロッパのチームに弱い」のではないか、という懸念。これはジーコが南米出身だからとかじゃなくて、「攻め合う」スタイルに強く、「受け潰す」スタイルに弱い、という傾向があるんじゃないかということなのだけど。ヨーロッパのサッカーを「受け潰すサッカー」と一くくりにする気はないけど、ブラジルやアルゼンチンのサッカーと比べたときに、傾向としてはそういう見方もできるんじゃないかと思う。

大型の選手がコンパクトな中盤~ディフェンスラインを構成し、フィジカルの強さを生かしてハードに守る。そしてボールを奪うや、手数をかけずに速攻。というのが、大雑把にいえば今のヨーロッパサッカーのスタンダードだ。そういうサッカーを前にしたときに、ブラジルからは2点を奪った日本の攻撃陣は、果たして点を取れるのか。いうまでもないことだけど、「本物の」ヨーロッパサッカーはサッカー三流国ギリシャなどとはわけが違う。
ただその点についても、過去にジーコ日本はチェコに勝ったこともあることだし、それなりのバランスを模索していくことも可能なのかもしれない。

何にせよ、ジーコ日本でこれだけの結果が出せた以上は、もうワールドカップ前での監督交代は事実上ありえなくなったわけで、この強さが根付いていってくれることを祈るよりほかはない。
僕自身を含め、多くのサッカーファンが日本代表監督就任を熱望してやまない名将ベンゲルも、試合終了後にテレビに出てきて、実にいい顔で「素晴らしいチームになったし、素晴らしい試合をした。残念ながら予選突破はならなかったが、日本にはおめでとうと言いたい」という趣旨の賛辞を述べていたことだし。

アンチ・監督ジーコである僕の見方も、コンフェデ杯以前よりははるかに肯定的になっているのも事実。そして、加地の大化け(東京FCはコンフェデ杯で、労せずしてえらい拾い物をした)や田中の地味な成長など、追い風となる要素も続々と出てきている。なんとか今のいい流れを持続して、ワールドカップ本番でも勝てるチームになっていってくれれば、と願わずにはいられない。
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