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Thu.

セミは「死」のイメージ

実は、僕はセミっていう虫がゴキブリ並みに嫌いで。
あの羽音が耳元をかすめたりすると、ときには鳥肌が立つくらいの生理的苦手意識を持っています。理由は多分、あまりにも知性の感じられない動き方をするから嫌だというのが1つと、あともう1つは僕にとって「死」のイメージだから、ってことなんじゃないかと思ってるんだけど。
生きてればバタバタと激しく力強くもがくくせに、ひとたび死ねば強風に吹かれてコンクリートの上を滑って行ってしまうほどに軽い、乾ききった残骸になってしまう生き物。
おまけに、僕は愛犬が生きていたころ、散歩中に地面でもがくセミをスコップで救い上げたら、そのセミはカマキリに食われていて、頭と羽しかなかった、という原体験まで持っている。あのときは文字通り、全身が戦慄しました。

ときどき考えることなんだけど、死を映像化するとしたら、僕は果てしない桜並木を設定する。両側の桜は花盛りで、ピンクの花びらが風に舞っている。
でも近づいていくと、その満開の桜の木々の間から、ボタボタと黒い塊が落ちていっているのがわかる。その塊は、地面に落ちると、ガシャガシャ、と音を立てて重なる。言うまでもなく、それはセミ。
間違いなく死んでいるのもいれば、息を吹き返してまたもがきだすのもいる。そうして、風が吹けば、桜並木の地面の上を、転がったり滑ったりしながら押し流されて行く。
僕はその木々の間を、地面に転がるセミの死骸を踏まないように気をつけながら歩いていかなければならない。
ときおり耳元をかすめる羽音に、全身を戦慄させながら。
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02:32 | 雑談・座談 | comment (-) | trackback (-) | page top↑
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