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Sun.

アガシ引退と、男子テニスの一時代の終わり

極上の精神性を備えた真の達人プレイヤー、ついに引退。
「アガシ、全米後の引退発表 男子テニスの元世界1位」
初め天才的な新人として、当時トップに君臨していたクーリエをこてんぱんに蹴散らして世界ランク1位に座ったころは、まださほどの魅力もない、なにやら野太いルックスばかりが目立つプレイヤーだったように記憶している。
彼が本当の魅力を発揮し始めたのは、そのさらに後を追うようにして登場したビッグサーバーにしてオールランドプレイヤー、そして後に最大のライバルとなるサンプラスが登場してきてから。

実際の戦績なんかは事細かに憶えていないけど、当時の漠然とした印象にまかせて物言いするなら、要するに若きアガシは、新人サンプラスに鎧袖一触、蹴散らされた。彼がクーリエを蹴散らしたときと大差ないほどのあっけなさで、勝ち得て間もなかった世界ランク1位の座をサンプラスに譲り、その後しばらく、その下に甘んじることしかできなくなっていた。
その相性の悪さたるや、まったく救いようのないもののように見えた。折りしも、テニス界はビッグサーバー型の選手たちに席巻されつつある時期で、アガシもまた、最高級のテクニックを持ちながらも、その流れに飲み込まれて消えていくのかとさえ見えた。

ところが、その彼が、練りに練ったリターンの技術を引っさげてサンプラスを数度に渡って破り、ついに世界ランク1位に返り咲く。対するサンプラスも、むざむざと首位を明け渡すわけではなく、研鑽を重ねては巻き返し、2人は男子テニス界の頂点で、長らく2大プレイヤーとして覇権を争い続けることになった。
ただその後も、アガシには試練が断続的に訪れた。もともと、絶対的なフィジカルで敵を圧倒するタイプの選手ではなく、技術と精神力が彼の最大の力というところがあったから、ひとたびプレーにぶれが出るとたちまち限界の影がちらつく。それだけじゃなく、実際に大きな故障も何度かあったようだった。世界ランクが3桁台に落ち込んでいた時期だってあった。
でもそのたびに、アガシは復活し、復活したときにはそれ以前より一層の、勝負どころでの厳しさ、隙のなさを身に付けていた。

僕には2人、好きな男子テニスプレイヤーがいた。ガラスのビッグサーバー、「エクスカリバー」イワニセビッチと、そしてこの「達人」アンドレ・アガシだ。
イワニセビッチが選手生命の終わりを目前に、主催者推薦枠から掴んだ奇跡のウィンブルドン初制覇を最後に引退し、そして今、アガシもまた現役生活を終える。
寂しさは禁じえない。
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